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発表募集

第18回CercleS国際会議 2024

多言語主義と英語圏(アングロスフィア)

2024年9月12日〜14日 英国ダラム大学於

AULC主催

(the Association of University Language Communities in the UK & Ireland)

CercleS - the European Confederation of Language Centres in Higher Education – は、2024912日~14日に第18CercleS国際会議 2024を開催します。テーマは「多言語主義と英語圏(アングロスフィア)」、英国ダラム大学にてAULC主催で行われます。

私たちのコミュニティがパンデミックから立ち直りつつある中、ブルノ(2020年)とポルト(2022年)で開催された過去2回のCercleS会議では、ますますデジタル化する世界において、言語センターがさまざまな道を模索しながら未来に向かう姿を見据えてきました。 ダラムで開催される2024年の大会では、こうした過去の大会から生まれた対話を引き継ぎ、発展させたいと考えています。

2024年の大会はダラムという英国の地で開催されますが、そのテーマは「英語圏諸国(アングロスフィア)における多言語主義」です。これは、ヨーロッパ域内で広く英語が第二言語として学習されたり使われたりと英語の優位性が認められる状況下において、私たちの共通の関心事である多言語主義について改めて考察するものです。

他国で英語が第二言語として広く学ばれているため、英国では、英語以外の言語の学習の価値が低くなっているといえます。とはいえ、英国にとっても、グローバルな活動には語学力と異文化間スキルが不可欠であることに変わりはなく、グローバルにつながった世界では、英語だけでは決して十分ではありません。加えて、英国自体が多言語国家であり、英語以外の言語を第一言語とする国民は、人口は少なくこそあれ、存在感のある割合を占めています。英語学習の価値は認められているものの、将来の課題や機会に対処するためには、英語以外の多様な言語の力を備えることも同様に重要です。したがって、ダラムで開催される第18回CercleS会議は、多言語主義の祭典となることを目指し、国際的な研究者コミュニティとして、国際語である英語と他のすべての言語を含む多言語アプローチをどのように推進していけるのかを探求します。

この大会では、私たちのコミュニティのこうした関心に即した発表を募集します。そして、私たちがともに教育と学習の実践を共有することで、学習者を鼓舞し、同僚を支え、今後、発展および改善の必要のある箇所を明らかにしたいと考えています。

現在、以下のテーマを含む投稿を募集しています(ただし、必ずしもこれに限定されるものではありません)。また、詳細は、大会のウェブサイト(CercleS 2024 - Durham University.)をご参照ください。

ご質問・お問い合わせは、大会運営チームまで (cercles.2024@durham.ac.uk)ご連絡ください。

大会テーマ

以下のリストは、主なテーマと、関心が高い思われるトピックの例です。 このリストは網羅的なものではなく、あるテーマが他のテーマと比較して重要であるという序列を示唆するものでもありません。

1. 言語政策と政治

    1. 欧州大学連合
    2. 国や機関の言語政策
    3. 国家言語の地位
    4. 将来を見据えた学生・職員の複言語アイデンティティの育成
    5. 言語と民主主義

2. 未来の大学言語センター

    1. 提供方法(デリバリーモード)の柔軟性
    2. カリキュラムの多様化
    3. 生涯学習の支援
    4. 言語教育における次世代リーダー育成戦略

3. ランゲージセンターの教職員の専門的な職能開発

    1. 言語センターにおける学術活動(スカラシップ)と研究の形態
    2. インクルーシブ教育の開発
    3. リーダーシップ能力
    4. メンタリング、共同研修、ピアレビューなど
    5. 教員のウェルビーイング
    6. 採用、リテンション(人材確保施策)、昇進

4. 多言語主義と複言語主義

    1. 多言語・複言語のコンテクスト(文脈)における言語教育
    2. 教室とカリキュラムにおける多言語主義と複言語主義
    3. 多言語環境のクラスでの指導
    4. 言語教育における教師の複言語主義

5. あまり教育プログラムに取り入れられていない言語(Less-commonly taught languages)

    1. 地域言語、継承語、家庭言語
    2. 国家言語の地位
    3. 学生と教職員の複言語アイデンティティの育成
    4. コースの持続可能性と学習機会の創設

6. 言語教育における異文化間コミュニケーションと異文化間能力(コンピテンス)

    1. カリキュラムデザインにおける異文化間能力(コンピテンス)
    2. 文化接触
    3. 国際的な協力と交流
    4. 家庭における国際化

7. 言語学習と教育におけるテクノロジーと人工知能の役割

    1. デジタルクラスルーム
    2. AI(人工知能)の利点と課題
    3. アプリと言語教育・学習
    4. 仮想交換(バーチャルエクスチェンジ)と仮想移動(バーチャルモビリティ)

8. 国際語である英語(グローバルイングリッシュ)

    1. EMI (English as a Medium of Instruction/教授言語としての英語)
    2. 語学教室における共通語(lingua franca/リンガフランカ)としての英語
    3. 英語変種
    4. ネイティブ・スピーカー偏見への対処

9.評価とテスト

    1. 評価と学問的文脈
    2. 「学習志向の評価」対「能力に基づく評価」
    3. 評価の公平性、質、妥当性
    4. デジタル時代の言語評価

10. 他者とともに学ぶ

    1. 学習者の自律性を伸ばす
    2. ネイティブスピーカーの授業参加
    3. 国際交流とモビリティ
    4. 地域社会における言語

11. 学習・教育リソース

    1. デザインとコンテンツにおける真正性(しんせいせい)(authenticity)
    2. 差別化 (個に応じた指導)
    3. デジタルリソースのデザイン
    4. 特定の目的のためのリソース

12. 批判的教育学

    1. 言語教育の脱植民地化
    2. 議論、論争、プロパガンダ
    3. CLILを通じた批判的リテラシーの育成
    4. マルチモーダル・コミュニケーション

発表要旨(アブストラクト)

発表要旨は大会の使用言語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、日本語)のうち2言語で提出すること:要旨の長さは300語以内(日本語800字以内)とし、以下を含むこと。

  • 発表者名(連絡先用の代表発表者を含む)
  • 所属機関およびEメールアドレス
  • 略歴(80~100語)(日本語は約200字)
  • 提出形式(下記参照)
  • タイトル
  • 該当する大会テーマ(上記1~12より選択)
  • 第一言語での要旨(250〜300語)(650〜800 字)
  • 第二言語での要旨
  • キーワード(3〜5つ)

以下の発表形態を募集します。

  • 個人または少人数のグループによる口頭発表(発表時間20分+質疑応答時間)。
  • 対話型ワークショップ(60分以内)
  • ポスター発表(特に大学院生や早期キャリア研究者の発表)。優秀なポスター3件には賞が授与されます。ポスターの書式は募集締切後に連絡します。

発表およびワークショップは、大会の使用言語のいずれかで行うことができます。

大会プログラムには、教師同士の交流会やフォーカスグループ活動のための時間が設けられます。また、フォーカスグループの代表者は、査読のために要約を提出する必要はありません。

発表要旨は、このリンクからEasyChairを通じて提出してください。EasyChairアカウントをお持ちでない場合は、初回ログイン時にEasyChairアカウントの設定を求められます。